世界最速の魚が日本にいた

海洋

「バショウカジキ」という魚をご存じでしょうか。

実はこの魚「世界一速く泳ぐ魚」としてギネスブックに登録されている魚なのです。その速度は時速100キロを超えており、世界最速の動物であるチーターとほぼ同じ速さで泳いでいることになります。

生態・分布

インド洋・太平洋の熱帯・亜熱帯地域に広く分布しており暖かい海を好みます。夏から秋にかけては南から暖流にのってくるため日本でも見ることができます。稀に北海道の南部で見られることもあるのだとか。

特徴

 大きな背びれと長い上唇が同じカジキ類のなかでも非常に発達しており、釣りの対象として国内・海外問わずとても人気なことで有名です。そのため世界中で国際大会が開かれています。

 実は食用にもなり鹿児島地方では「秋太郎(アッタロ)」と呼ばれています。食卓に馴染みの深い魚となっているため、鹿児島に行く機会があったら一度食べてみてはどうでしょうか。部位によっては非常に美味なそうで寄生虫の心配もないため、安心していただけます。

なぜ水族館にいないのか? ?

カジキは沿岸に寄ることがほとんどなく高速で遊泳するため漁師たちにとって、とても捕まえづらい魚です。そのうえ体が傷つきやすいため水族館まで輸送するのも困難であり、仮に水槽に入ったとしても限られたスペースしかないため、遊泳性の高い魚は壁・ガラスにぶつかることが多いのです。そのため魚がすぐに傷だらけになってしまい長期間の飼育が不可能になってしまうのです。

 しかし、カジキの飼育に挑戦する水族館が日本国内にもあります。

「アクアマシン福島」と東京都の「葛西臨海水族館」がカジキの幼魚採集や餌付けをしたり、鹿児島に出向いたりするなど、カジキの飼育を可能にしようとしています。「アクアマリン福島」では2009年に2週間のカジキ飼育に成功しているため、水族館でカジキを見る日がくるのも近いかもしれません。

 人食いサメの飼育

かつてアメリカの水族館がアオザメ・ホオジロザメといった人食いサメの幼魚の飼育に挑戦した記録があります。しかしかれらもカジキと同じで遊泳性が高いため、2mに満たない段階で海に放流されました。このようなことから遊泳性の高い魚の飼育は非常に難易度の高い挑戦であるといえます。

 まとめ

 

バショウカジキは市場に出回ることが多いため値段もそれほど高くはありません。

普通とは違う魚を食べてみたいと思った方々。今年の夏の思い出に、世界一速い魚を食べてみるのはいかがでしょうか。