インドで6万人が自殺

自然災害
What's up
  • インドで毎年大量自殺
  • 原因は環境の変化
  • 世界中で起こっている

インドで起こっている現状

インドでは去年までに30年間で約6万人が自殺している。この大半は農場主だ。インドの人口の約半分は農業従事者であり、GDPの約18%を農業が占めるという農業大国であり、この未曾有の事態にインド政府は対策を求められている。

なぜこのような事態に発展しているかというと、干ばつなどによって農作物があまり収穫できず、多額の借金を抱え込み、自殺に追い込まれてしまっているからだ。

インドではモンスーンや干ばつなど、自然災害の発生率が非常に高く、ある調査によると、2016年度インドは世界で災害が一番多かった国とされている。

特に農場主の自殺の原因と考えられるのは地球温暖化による干ばつなどの水不足だ。慢性的な水不足はインドの発展が遅れた主因とされている。

地球温暖化により、気温が上がってきており、農作物の収穫に大きな影響を与え、自殺へとつながっていっているそうだ。これはデータにも表されている。米カリフォルニア大学バークレー校の研究者であるタマ・カールトン氏の研究によると、高い気温と雨不足が何年も続いた地域では、農作物の収穫量が減少し、同時に自殺率も上昇しているそうだ。

また、気温が平均20℃を超える地域では、一日の平均気温が1℃上昇すると、自殺者が平均70件発生しているとデータは示しているそうだ。この現象は農作物が成長段階を迎え、高い気温のダメージを最も受けやすい時期にのみ見られる。

これは世界的な問題だ

環境が悪化すると、相関関係が存在するかのように自殺率が上昇するという現象がインド以外の国でも起こっている。オーストラリアで、気候変動と農場主の自殺との間には強い相関関係が存在すると報告されている。アメリカでも大恐慌の後、農場主の自殺が増加した。

2009年にインドの精神医学誌「Indian Journal of Psychiatry」で発表されたデータでは、環境の影響で精神疾患にかかるリスクが農場主の場合は高いとされている。気象パターンの変化、時に激しく変動する市場、これらの要因が農家に過度なストレスを与えている。

このようにインド以外でもこの現象が見られ、温暖化が進み、世界の市場はグローバル化によりさらに複雑になっていている中、今後世界中にこの現象が広がっていったとしてもおかしくはないだろう。

Opinion

この現象は個人が止められる様なものではないので、国や自治体などの政策が必要となってくるだろう。私たちに出来ることはこの事実を知り、少しでも多くの人に伝え、声を上げていくことだ。