民間人が入れない島「硫黄島」の今に迫る

火山
What's up
  • 未知の島である硫黄島に迫る
  • 世界でも稀な隆起のペース
  • 世界一危険な火山に指定

未知の島「硫黄島」

東京の南方に位置し、東京都小笠原村に属していて、周囲の島々と合わせ、火山列島を形成している。活火山のせいで、地熱が高く、島の至る所でガスが噴出している。このせいで特有の臭いが立ち込めていて、この臭いが島の名前の由来となっている。

硫黄島は今でこそ、自衛隊員しか住んでいない島であるが、第二次世界大戦前までは、島人が住んでおり、絶海の孤島ではあったが、経済状態も悪くはなかったそうだ。

戦後は、硫黄島航空基地が設置され、島全体が基地の敷地とされたため、自衛隊員以外は島への立ち入りが禁止された。現在は海上自衛隊と航空自衛隊の基地が置かれ、今も基地関係者以外の民間人の立ち入りが禁止されている。しかし、例外として慰霊(いれい)などのための上陸は許されている。

異常なペースの隆起

硫黄島では火山活動によって急激な速さでの隆起が続いている。防災科学技術研究所によると、観測が始まった1976年から約10mも隆起しているということだ。隆起は2011年頃から加速し、去年だけでも、海上自衛隊の航空基地付近では約1.2m隆起した。これは長期間における隆起のペースとしては世界的に稀のようだ。

隆起の原因は地下のマグマが上昇し、その結果地盤が押し上げられているからだということだ。

隆起することにより、昔沈めた船の残骸が浮かび上がってきたり、道の途中に段差ができ、徐行しなければ車が通れなかったりするなど、様々な被害が出ている。

世界一危険な火山に指定

近年、環太平洋火山帯付近での噴火多発を受け、「世界の危険な火山トップ10」というデータが出された。このデータはイギリスのマンチェスター大学の教授が火山愛好家の協力を得て、発表したものだ。
リストの選出の基準としては、
1. 100年以内に噴火の恐れがある
2. 局地的破壊力が想定される火山

この2つの基準が用いられている。そのランキングの第1位に硫黄島、第4位に阿蘇山(熊本県)が選ばれた。

Opinion

映画「硫黄島からの手紙」で有名な硫黄島がこのような状態になっているとは知らなかった。特に去年の隆起は凄まじいスピードだったということで、今年も早いペースで隆起が進むかもしれない。現地の自衛隊員はこれにより被害が出ていて、更に急激に隆起が進めば、もしかしたら死傷者が出る可能性があるかもしれない。最新の注意を払うべきだ。