人間天下は果たして良いのだろうか?

自然災害
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  • タイで衰弱したクジラが発見されるも死亡
  • 海洋汚染と生物の死
  • 人間の食への影響

タイで衰弱したクジラが発見されるも死亡

今月1日、タイの南部でプラスチックゴミ約8キロを飲み込んだクジラが死ぬという出来事があった。

クジラは5月25日、タイの運河にて衰弱した状態で浮かんでいるのを地元の住民に発見され、獣医や地元の保護団体などから手当てを受けていたが、彼らの処置もむなしくこのクジラは息絶えてしまった。クジラの死後、獣医らが解剖をした際、胃の中からなんと8キロにも及ぶプラスチックゴミがでてきた。死因はこのゴミが消化されずに蓄積され、エサを食べられなくなったことによる餓死だと思われる。

海洋汚染と生物の死

米大学チームが発表した論文によると、海洋に流出するプラスチックゴミの量は年間800万トン以上だと言う。流出したゴミが海洋生物に与える影響は大きく、海鳥やカメやクジラなどがエサと間違えて食べてしまい死んでしまうのだ。海に流出するごみの量は人口の増加や経済の発展とともに年々増えており、将来的には海に存在する魚の数をゴミの量が上回ってしまうと言われている。

人類の食への影響

海へのゴミの流出は自然界に危機をもたらしているのは言わずもがな、実は人類の食にも悪い影響を及ぼす。波に揉まれ、破れたり砕けたりして微細になったゴミは世界中に広がりつつあり、そんなゴミの海で収獲される魚介類の体内がどうなっているかは想像に難くないだろう。既に我々が日ごろ口にしている魚や貝などの海産物からプラスチックゴミが確認された事例がある。投棄したゴミを魚たちが食べ、それをまた人間が食べて体内に摂取してしまうことになるのだ。今のところ直ちに人体への影響はないとされているが、悪いものであることは違いないだろう。

Opinion

巡り巡って自分に降りかかってから気づくのでは遅い。普段の生活のちょっとしたことに気を付けることで環境問題改善への助力になるはずだ。他人事で済ませるのではなく、今一度普段の生活を振り返り、できることから始めていくことで、自分の体、あるいは一頭のクジラを救うことができるかもしれない。