密かに流行る深海ブーム

地球科学
What's up
  • 深海生物の実態に迫る
  • 実は地球の9割は深海
  • 全国で深海ブーム

 

深海生物とは

深海魚は少なくとも2000種類以上存在すると言われている。私たちは深海生物に関して知らないことが多いだろう。ここからはその疑問を解決していく。

  • なぜ水圧でつぶれないのか

水中では10m深くなるごとに1気圧ずつ増え、周囲から水圧がかかる。更に1気圧で1㎠=1㎏の水圧がかかる。これだけの水圧がかかりながら深海生物がつぶれないのは様々な理由がある。

1つは水圧と体内の圧力が同じだからだ。例えば、川で生息するメダカなどは体内の浮袋を調節して、泳いでいる。一方で深海生物のアンコウは浮袋がない。長い年月をかけて環境に適応し、浮袋のいらない特殊な体に変化したのだ。また、シーラカンスは気圧による変化の小さい油で浮袋を満たして生息している。水圧から身を守る固い甲羅で覆われているダイオウグソウムシも存在する。

浮袋を持つ深海生物を水揚げする際は、急に水揚げすると、浮袋内のガスが膨張し、目玉や内臓が飛び出ることがある。そのため深海生物を水揚げするときは時間をかけ、低い水圧に慣れさせるそうだ。

  • 何を食べているのか

深海生物内でも、もちろん食物連鎖が存在する。下記は深海生物の食物連鎖である。

浅海(せんかい)の生物の遺骸や排せつ物がマリンスノーになる→食物連鎖下層の深海生物→大型の深海生物

深海は海の9割

深海は水深200mからだと定義されている。海は地球の70%を占めていると占めていて、実はそのうち水深200m以上の部分が93%だそうだ。つまり地球の大部分は深海で、人間は地球規模で見るとほとんど生活できる場所がない。

密かな深海ブーム

実は日本で密かに深海ブームが起っている。例えば、山口県萩市の萩博物館だ。萩は昔から全国で有数の深海魚で有名な場所だそうだ。

6月23日から9月2日まで深海魚の実物標本が展示される。萩博物館では長年蓄積してきた秘蔵標本を一挙公開することになっており、まとまった数の実物標本を見られる滅多にない機会だ。

また、2010年には有名ボーカロイド「初音ミク」の歌で深海をテーマにした歌が発表された。この歌はミリオンヒットしており、ボカロ好きでは有名になっている。

Opinion

深海生物は子供の頃、図鑑などでよく見ていたことが思い出される。やはり人間は未知の世界には少なからず惹かれるものなのだと思う。約2000種類存在すると言われているが、まだまだ多くの種類が存在するだろう。そういった未知の部分は宇宙などと同じように神秘的な世界のようで面白い。深海生物の研究が進んでいけば、人間に繋がる何かが発見される可能性があるかもしれない。